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サイドFIREやFIREで暮らしていける「4%ルール」

サイドFIREやFIREという生き方で「4%ルール」っていう方法を聞いたんだけど、どういうことなの。

こういった疑問を抱いている方も多いと思います。

結論:毎年の生活費を資産の4%以内に抑えて生活することで、資産が減らないというルールです。

この記事ではなぜ4%なのか、どう計算するのか、具体的に解説します。

※サイドFIREやFIREについてよく知っているという方は「毎年資産の4%で生活する」から読んでください。

目次

サイドFIRE・FIREとは

サイドFIRE:早期退職し、資産+好きなことを仕事にしながら自由に暮らす生き方。FIREよりも再現性が高く、まずはサイドFIREを目標にしてみるのも良いでしょう。

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サイドFIRE・FIREで暮らしていく手段

サイドFIREやFIREで暮らしていく手段は何通りかあります。

サイドFIRE・FIREで暮らしていく手段
  1. 死ぬまでのお金を用意する
  2. 自分が必要な生活費を配当金で受け取る
  3. 毎年資産の4%以内で生活する

今回のお題は「4%ルール」なので、そのことに関して詳しく説明したいと思いますが、その他の方法も少し簡単に書いておきます。

※サイドFIREの場合は好きなことを仕事にし、資産収入だけではく労働収入も得ながら生きていく方法なので、「4%ルール」を適用しなくても構いません。

死ぬまでのお金を用意する

例えば、毎月の生活費が30万円の場合、年間で360万円必要になります。

人生を100年と考えて現在30歳とすると、残り70年間×360万円。つまり2億5200万円あれば一応死ぬまで暮らせる計算になりますね。

一気に稼いで自由に暮らす方法ですが、あまり再現性はありません。ただ1つの方法というだけです。

自分が必要な生活費を配当金で受け取る

毎月の生活費が配当金で賄うことができれば生涯生活できるという意味です。

例えば年間の支出額が360万円の場合、年間で450万円の配当金があれば生活できます。※税金で約20.315%取られるのを計算に入れてます。

配当金額や配当利回りは各企業やETFなどの商品によって異なりますが、高配当でいうと年率3%~5%くらいなので、450万円の配当金を捻出するための資産は約9000万円必要になります。

配当金の貰い方

配当金でいきなり毎年360万円といわれてもピンとこないと思うので、毎月1万円から3万円の配当金を貰える方法からスタートしてみてください。一番よくみられている動画です。

配当金の場合は株価の値上がり益を期待できない場合が多いので、よほど多くの資産を持っていない限り配当金で暮らす場合はお金が増えないことの方が多いです。

しかし、米国株の場合は増配していく傾向が強いため、売却しない限り毎年配当金額が増えていきます。

毎年資産の4%で生活する

ここからが本題です。

最初に「4%ルール」を発表したのはアメリカにあるトリニティ大学の人達よる「資産運用に関する研究」からでした。

米トリニティー大学

冒頭でも書いた通り、4%ルールは毎年の生活費を資産の4%以内に抑えて生活することで、資産が目減りしないで暮らしていけるというものです。

ではなぜ「4%」なのでしょうか。

なぜ4%なのか

結論:「4%」の元となる答えは、年間の株価成長率(約7%)から年間のインフレ率(約3%)を差し引いて計算されているからです。

もちろん株価成長率といっても全ての企業の株の成長率が年率7%ではありません。4%の元になる株価は米国株(S&P500など)になります。

S&P500:米国の主要な企業の株価指数(APPLE・Microsoft・Amazon・Google…など)

つまり、米国株以外の株では成り立たない可能性も出てきます。

上の図は米国株式(S&P500)の実績を表しています。1926年か2021年の間で大きな暴落を繰り返しながらも年率約10%のリターンが出ています。

お金をこういった株式=資産に変えておくことで、お金がお金を生むような状態になり、その資産の4%以内で暮らしていくことができたらFIRE達成となります。

では「4%ルール」で暮らしていくと資産はどう変動していくのかを説明します。

アセットアロケーションと取り崩し率

こちらの図はトリニティー大学が発表しているレポートになります。

トリニティー大学

図の左側に書いてある、Stocks=株式で、Bonds=債権なので、資産の比率を表しています。

図の上段に横一列で書かれいてる3.00%~5.00%の数字は、年間でどれだけ資産を取り崩すかを表しています。

つまり、アセットアロケーションと取り崩し率によって、資産が尽きない確率を表しています。

アセットアロケーション:運用するお金を株式・債券・不動産・金…etc、に投資する際の割合のこと。

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株式100%で年間4%ずつ50年間取り崩した場合

上の図で説明すると、資産の100%がStocks(株式)で、年間4%の取り崩しを50年間続けたとしても資産が無くならない確率が90%というわけです。

ではもう少しリアルに想像してみましょう。

60歳~のシミュレーション

例えば60歳まで働き、100歳まで生きるとします。残りの人生を40年間暮らすわけですが、5000万円の資産を100%株式で持っていれば、年間4%の取り崩しで生活した場合、93%の確率で100歳の時でも5000万円の資産がある状態となります。

サイドFIREしたいのか、FIREしたいのかで取り崩す%も変わってきますが、どちらにしても資産の4%以内で取り崩していけば、かなり高確率で資産は目減りしないことをご理解頂けたと思います。

では元となる資産を作るにはどうしたらよいかを続けて書いていきます。

生活費を決める

生活費を決めないと4%取り崩すための元になる金額が決まりませんので、まず決めてしまうことは生活費です。

あなたの月の生活費はどのくらいでしょうか。

月の生活費から年間の支出額を計算してください。

毎月の生活費が30万円かかる場合

30万円×12ヵ月=360万円

年間の生活費(支出額)が分かれば、逆算していくらの資産が必要なのか出すことができますね。

360万円÷4%=9000万円になります。

投資に充てる

FIREするために「死ぬまでのお金を用意する」という方法を書きましたが、実はこの方法には「インフレ率」という落とし穴があります。

インフレ率

去年と比べて、どのくらい物価が上昇したかをあらわした指数です。 経済成長の面から考えると、年に数パーセントインフレが良いといわれています。(インフレ=インフレーション)

「インフレ」の逆は「デフレ」

仮に、計算上で死ぬまでのお金を現金で持っていたとしても、インフレが加速するとお金自体の価値が下がるため、生活費が変動してしまいます。

日本は長くデフレが続いていますが、基本資源のない国なので他国から頼らざるを得ません。

例えば、アメリカは毎年2%のインフレを目指しているので、海外の商品を輸入したときのコストは上がりっぱなしですし、最近では円安傾向にあるのでダブルパンチなわけですよ。

そうなってくると、日本企業も販売価格を上げざるを得なくなり、結果インフレになっていきます。

なので世界経済の動きに沿った資産にお金を変換しておくことが重要になってくるので、お金を投資に充てる必要があるわけです。

投資先を決める

このサイトでは投資先に米国株をお勧めしています。

なぜ米国株なのか。についてはこちらの記事をご覧ください。

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資産の4%で暮らせる金額まで膨らませる

米国の主要な企業の株価に沿った値動きをするインデックス投資を始めると、年間平均で約6%程利回りがあります。

実質税金を引かれて、年間5%ほどになったとしても4%で暮らしていけば計算上1%ずつ毎年増えていく計算になるわけです。

しかし、取り崩す4%が年間で必要な金額まで達していなかったら生活できなくなり、10%取り崩すことになる場合もあるので、まずは取り崩した4%で生活できるところまでお金を増やす必要がありますね。

つまり、生活費を最初に決めた時に計算した9000万円あれば毎年4%ずつ崩していっても暮らしていける計算というわけですね。

まとめ

4%といってもの人によって生活費が違うので、元になる資産額は変わります。

しかし資産額から4%を取り崩して生活ができれば、FIREやサイドFIREを達成でき、尚且つ資産を目減りさせることなく生涯暮らしていけるというわけなので、資本主義社会に感謝ですね。

サイドFIREやFIREが人生の全てではありませんが、資産額の4%で生涯暮らせるなら、本当にやりたいことをして人生を全うできそうです。

興味のある方はまずサイドFIREから目指してみませんか。

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この記事を書いた人

22歳から17年間ずっとサラリーマンとして働き続け、39歳でFIREしました。価値観は人それぞれですが、人として賞味期限のあるうちにやりたいことを好きなだけして生きていきたいと思ってます。米国株式投資でFIREしているので、株式投資のやり方や続け方をブログとYouTubeで配信しています。お金持ちではなく、小金持ちを目指す内容になっています。

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