この記事から入られた方は、いきなり10年間の波に乗るってどういうことなのかと思うでしょうが、米国株式投資の運用は最低でも10年間必要だと考えています。
資産分配は年齢によって変わる
直ぐにお金は増えない
株式投資は長期で運用することが最も勝率が高くなると思っていますし歴史が証明していますが、長期的な運用がすべてとは思っていません。
お金の増やし方は人ぞれぞれで、短期でも自分自身が必要と思う目標金額に達成できればそれでOKです。
しかし短期で売買し大きく利益を出せる方法は、元々大きなお金をもっているか。もしくは少ないお金でも大きなリスクを背負うか。この2択です。
そして、ほとんどの方は少ない資金で大きなリスクを背負い投資の世界から去っていきます。少額でもコツコツと長い期間運用をする方法しか残されていません。なので株式投資を始める方には長期運用を勧めています。
それではなぜ10年間なのかについて簡潔に説明していきます。
前回の記事はこちら
10年間の波にのれ
米国株式の場合、大体10年の期間で暴落がきています。もちろんその後は盛り返し、上昇し続けているのですが、「10年の波にのれ」と言っているのは、10年間の間でおこる波にのれたら良いという意味です。
※上記のグラフはとても示唆に富んだものなので引用します。
このグラフは米国株の歴史ですが、1929年におきた世界大恐慌による下落以外の歴史的暴落はすべて6年以内に回復しています。
暴落からの回復年数を表した図はこちらです。
米国に比べ日本はいまだにバブル期の日経平均株価を超えることはできていません。暴落はあっても米国株は必ず息を吹き返してきていますよね。
お勧めしている米国株の「10年」はとても大事な期間になるわけです。
年齢に沿ったアセットアロケーション
「アセットアロケーション」を聞いたことがありますか。
アセット=資産
アロケーション=配分
資産をどのように配分するかという意味合いです。
資産は「現金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品・金」など、同じような特性を持つ商品のグループを指します。
例えば100万円現金で持っていた場合。
10%を国内株式(10万円)・10%を国内債券(10万円)・20%を外国株式(20万円)・20%を外国債券(20万円)・10%を金(10万円)・30%を現金(30万円)と、このような分配がアセットアロケーションと呼びます。
アセットによってリスクが変わるので、年齢によってアロケーションを変えると資産を守りながら増やしていくことができるので、年齢に沿ったアセットアロケーションが必要になると考えています。
- 現金
- 債券
- 金
- 不動産
- 株式
アセットの中で株式が一番リスクが高いので、年齢が上がるにつれて株式の比率を下げ、国債などの比率を高める方が理想的です。それは寿命があるからですね。
逆に年齢が若ければ株式の比率を高める方が良いです。それは長期で運用ができるからですね。株式は長期運用すればするほどリスクを下げていけるので、できるだけ若いうちにスタートしてほしいです。
10代~40代くらいであればアセットアロケーションは米国株式100%でも良いと思っています。60代以上は株式30%・国債70%位が理想かなと思います。もしくは60代からは値動きの少ない配当重視のETF100%などでもよいでしょう。
とにかく若いうちはリスクをとって積極的な運用。老後はディフェンシブな運用を心がけてください。
ローマは一日にして成らず
「ローマは一日にして成らず」。有名なことわざで、僕の好きなことわざの一つです。
昔、繁栄していたローマ帝国は、700年もかけて完成しました。
大きなプロジェクトは短期間では完成しない、ということのたとえです。
ローマ帝国同様に、株式投資も短い期間で少額のお金を大きく増やすことはかなり難しいことです。
上記の図は毎月3万円を年利6%で30年間運用した場合のシミュレーションです。(金融庁のHPにありますので見てください。図の下にリンクがあります)
運用で膨らんだ金額は肌色の部分ですが、10年くらいまではそんなに運用収益はありません。しかし30年目までのラスト5年で大きく膨れ上がっているのが分かります。
複利の力を使い、ゆっくりじっくりコツコツとお金を積み立てて行くことが最大の近道なので、長期運用を心がけてこれからも株式投資でお金を増やしていってください。
まとめ
「とにかく長期投資」これを常に頭に入れて置いてください。そうすれば投資したお金が減る確率はかなり下げれます。
その次に投資先は「米国株」に投資をしてください。そして最低でも10年間運用をすること。
投資先に関してはこちらの記事に書いてます。
お金はすぐに増えません。投資先と長期運用さえ守っていれば資産は増えると思っています。
米国株式投資を始められた方が、きっと好きなことを好きなだけ続けられる生活になると信じています。
あとがき
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
僕は米国株に20代後半から投資を始め39歳でFIREしています。もし、「FIREをしたい」「FIREに興味がある」方はこちらの記事を参考にしてください。
いまでこそ米国投資ブログや投資系YouTuberをしていますがFIREするまでは17年間ずっとサラリーマンだったので、きっと参考になると思います。
本記事は、「凡人こそが投資家になれる本」というテーマで連載している記事の最終章です。第一章から読みたい方はTOPページ、もしくはこちらからどうぞ。
この記事を見て頂いた方の運用が上手くいくような内容になっています。
こちらは株式投資に関しての目次記事になります
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