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第八章:他人の運用実績を気にするな

本記事は、「凡人こそが投資家になれる本」というテーマで連載している記事の第八章です。

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投資を始めてみていかがでしょうか。

株式投資をスタートして3ヵ月ほど経つと、投資関連の情報を目にする機会が増えていきます。それは意識が向いているからで、今まではスルーしていた情報をキャッチしてしまうんですよね。

この記事でわかること
  • 周りに振り回されなくなるマインドを身につけられる
  • 年齢によって投資する商品や金額を変える
目次

他人の運用実績を気にするな

他人の運用実績って始めたころは気になるものですよね。特に自分が含み損を抱えている時ほど「みんなどうなんだろう?」と考えてしまうものです。

他の人が儲けているのを聞いたりすると自分のやり方がこのままでいいのかと不安になり、運用方針をころころ変えてしまう人もいます。

しかし他人のお金がいくら増えても自分には1円も入りませんし、実際に儲けているかもわかりません。

振り回されないマインドを身につけてもらうために、僕の経験談を話していきます。

いつの時代も隣の芝生は常に青い

「トレンド」という言葉がありますが、株式にもトレンドがあります。

トレンド

時代の趨勢、潮流、流行のこと。ファッション、マーケティング、経済動向分析などの分野でよく使用される。統計学では、傾向変動を指す。(ウィキペディア

米国株が好調なときは米国株が最強と盛り上がり、米国株が不調になると中国株や新興国株などが最強と盛り上がるので、常に隣の芝生が青いようにみえてしまうものですね。

僕も株式投資を始めたころは、盛り上がっている株を何度か売り買いしていましたが、盛り上がっているときはすでに遅くて、買えば損するようなことがありました。

青く見えた芝生は旨味がないということなので、自分が長期で持てる株を持ち続けてください。そうすればもう一度トレンドが回ってきたときに儲かります。

盛り上がっている株に旨味はない

大暴落の後に投資家は増え、大暴騰の後で投資家は消える

2020年のコロナショックによる大暴落から約1年間は各国の政府介入により株式相場は空前のご祝儀相場となり、「買えば儲かる」という状態でした。

「投資で何千万儲かった」というような投資家やってますアピールが各SNSで飛び交っていましたね。一気に投資家が増えた瞬間でした。

ところが2022年には加熱しすぎて上昇した株価がジワジワと下がり始め、ウクライナとロシアでおきている戦争もあり今後一段と下落する可能性がある状態になると、今まで盛り上がっていた投資家もいなくなりつつあります。

大暴落時にしか株式投資をしない方も中にはいると思うので良いと思いますが、下げ相場で消えていく投資家の方は株式投資の魅力を全く分かっていないんですよね。

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周りが悲観的なときこそ買い向かう。だから恩恵を受けれるんだというのを理解してください。

僕が好きな投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットも同じことを言っています。

ウォーレン・バフェット

Most people get interested in stocks when everyone else is. The time to get interested is when no one else is. You can’t buy what is popular and do well.

多くの人はみんなが株式市場で加熱しだすと興味を持つが、本当はみんなが興味がない時に興味を持たないといけない。既に人気で上昇中の株を買ってはいけない。

ウォーレン・バフェット

熱が冷めても買い続けると恩恵をうける確率も上がる

自分の目標額を計算して設定する

株式投資を始めるきっかけの多くは年金の足しだと思います。老後どういった暮らしをするかは人それぞれなので、毎月必要なお金も変わりますね。

他人が目標とする金額や、どれだけお金が増えているのかは全く気にする必要はありません。それよりも自分の目標額を設定する方がとても大事です。

自分が老後、毎月年金プラスいくらのお金が必要なのか、計算して目標を設定してみましょう。

例えば、65歳~100歳までの35年間で年金プラス月5万円欲しい場合は35年×12ヵ月×5万円=2100万円必要になりますので、年齢によって積立金額を変えて下さい。

第六章で紹介した楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使って、老後2100万円を作るための積立金額を年齢別に計算してみます。

34歳までの毎月積立シミュレーション

34歳までの毎月積立シミュレーション

34歳まで:年利6%で運用できる商品であれば毎月の積立金額が2万円でも、30年と7か月で2100万円に到達できます。

そうすると65歳~は毎月5万円使っていけるようになります。

35歳~59歳までの毎月積立シミュレーション

35歳~59歳までの毎月積立シミュレーション

35歳~59歳までは34歳以下に比べると65歳までの年月が短いので、毎月の投資金額も大きくなります。なので毎月5万円を年利6%で運用すると約19年間で2100万円になるので65歳までに間に合いますね。

60歳以上

このサイトでお勧めしている投資方法は長期投資なので、60歳上となると投資を継続させる年数が限られてしまいます。

長い時間を味方につけてリスクを最小限に抑えながらお金を膨らませる手法なので、短期間で大きく利益を狙えるハイリスク・ハイリターンな取引もありますがお勧めしていません。

配当重視の株やETF。もしくは低金利ではありますが、国債の購入をお勧めします。

こちらで米国高配当ETFの説明をしていますので参考にしてください。

まとめ

この記事で伝えたいことは「他人や情報に惑わされず目標を持ち、長期に渡って計画的に投資を継続していけば必ず株式投資は恩恵を受けられる」ことです。

もう一度言いますが、含み損を抱えているときは隣の芝生が物凄く魅力的で青々と茂っているように見えます。派手なパフォーマンスを出している投資商品に目が眩みやすい状態です。

だけど、自分の買っている商品が優良な投資商品(VTIやVOO)であれば目標金額まで信じて積み重ねていってください。でないと振り回されるたびに資産がへっていきますよ。

次回の記事は「どういった情報をくみ取ればよいのか」について書いています。

それでは第九章へ進みます。

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この記事を書いた人

22歳から17年間ずっとサラリーマンとして働き続け、39歳でFIREしました。価値観は人それぞれですが、人として賞味期限のあるうちにやりたいことを好きなだけして生きていきたいと思ってます。米国株式投資でFIREしているので、株式投資のやり方や続け方をブログとYouTubeで配信しています。お金持ちではなく、小金持ちを目指す内容になっています。

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