タルムード「魔法のザクロ」

歴史

「タルムード」とはユダヤ人の成功哲学である金言集の事で、昔から培われてきたユダヤ人の色々な知恵を短いお話しにして子供たちに読み聞かせ、そして考えさせる説話です。

今日はその中の一つ「魔法のザクロ」のお話を。これは犠牲なくして成功はなし(ノーペイン・ノーゲインの法則)を伝えるお話。

魔法のザクロ

あるところに仲の良い3人兄弟だ住んでいました。3人ともが成人になった時、10年間各地で修行をする事に決めました。

1人は東へ。1人は西へ もう1人は南へ旅立ちました。3兄弟たちは旅立ちの前に、10年後この家に戻って来て会おう!

そしてそれぞれの10年間に自分が見つけた最も不思議な物を持ってくる事にしようと誓い合いました。

一番上の兄

一番上の兄は東へ行きとある旅人から世界の隅々まで見える不思議なガラスのコップを買いました。

そのコップから世の中を見渡すと本当に隅々まで見えるので他の兄弟がどんなものを持って帰ってくるか分からないけど自分が手に入れた世界を見渡せるコップこそが世界で最も不思議な物に違いないと確信しました。

真ん中の兄

二番目の兄は西へ行き、ある町で絨毯(じゅうたん)売りに出合い絨毯がいくらか?と絨毯売りに聞くと不思議な事にその指さした絨毯がフワフワと勝手に動き出しました。

二番目の兄はメッチャ驚いて絨毯売りに「「この絨毯の下にネズミでもいるのか?」 と尋ねると、絨毯売りは

「とんでもない!この絨毯は生きている!空高く飛んで行くこともできるのですよ。これに乗ればどこでも鳥より早く飛んで行くことができます。今買わないと直ぐに売り切れてしまいますよ」と。

そこで二番目の兄はこの空飛ぶ絨毯こそが世界で最も不思議な物だと思って大金をはたきその絨毯を買いました。間違いなくこれでほかの兄弟たちよりも抜きん出たに違いないと確信しました。

一番下の弟

最後に一番下の弟は南へ向かい不思議な森に出くわします。その森の中をどんどん進んでいくと一本の不思議なザクロの木が立っていました。

何が不思議かと言うと、そのザクロの木には花は沢山ついているが実はたった一つしか生っていない。楚歌もその実は真っ赤に熟れているがたった一つだけなのです。

不思議に思ってそのザクロの実を取ろうと手を差し出すと手のひらにポトッと落ちてきてまた次の瞬間 咲いていた花が一瞬で真っ赤な熟れたザクロに変わったのです。

弟はこれこそが世界で最も不思議な物だ!この木を持って帰ろう!と思った途端にそのザクロの木はフッと消えてなくなってしまいました。はっとして手のひらを見るとザクロの実は消えずに残っていた。

弟はこのザクロの実こそ不思議な物と確信し10年後に再会を誓い合った家に戻ります。

10年後

三兄弟はそれぞれ持ち帰った不思議な物を見せ合いました。

世界の隅々まで見渡せるコップで世界を見るとある国のお姫様が重病でベッドに寝ている姿が見えました。隣で王様が「だれか治してくれる者はいなか!?どんな医者に頼んでも回復しない!早くしないと姫がしんでしまいそうだ」と嘆いています。

三兄弟はそれを聞いて急いで魔法の絨毯に乗って飛んで行きます。そして一番下の弟が、これを食べればお姫様の病気が治るに違いないとザクロの実を半分に割ってお姫様に差し出しました。

お姫様がそれを食べると瞬く間に顔に精気が戻り歩くこともできなかったのが力強く立ち上がる事が出来ました。

王様は感激し「三兄弟の誰でも姫と結婚してよい。三人で話し合って誰が結婚するか決めなさい」

と三兄弟に言いました。

すると姫が「私に質問をさせてください」と割って入る。

姫の質問の真意

まず一番上の兄に「あなたの不思議なコップは今でも元のままですか?」と聞きました。

すると兄は「はい。まったくそのままです」

次に二番目の兄に「あなたの不思議な絨毯は今でも空を飛べますか?」と聞き、兄は「はい。全く元のままで何も傷ついていませんし、空も飛べます」

最後に一番下の弟には「あなたの持っているザクロの実は以前と違いますか?」一番下の弟は「はい。姫に半分差し上げましたので、今は半分しかありません。」

そこで姫は高らかに宣言した。「私は、この一番下の弟と結婚します。彼は私の為に大切なザクロの実を半分も失ったのですから」

実は ここで話は終わります

ノーペイン・ノーゲイン

ここまでが「魔法のザクロ」のお話しですが、ユダヤ人の家では姫が誰を選ぶか?までは話をしないようです。これは子供に考えさせる為で正解を選んでも理由もつけて答えさせるようですね。

この物語で伝えたい事。それは 失ったものの大きさに成功は比例する 

ノーペイン・ノーゲイン(自己犠牲なくして成功なし)

ユダヤ人の親は子供に向かって「さぁ、三人の兄弟のうちお姫様が結婚相手に選んだのは誰でしょう?」で話しを止める。

後は子供の答えを待ってその答えに対して必ず「なぜ?」と聞く。こうやってユダヤ式教育が始まるみたいです。

親は簡単に答えは言わずに「一番下の弟!」と子供が正解を言い当ててもその理由をちゃんと答えられなければ何度も何度も「なぜ?」と繰り返す。

子供が頭を悩ませ考え抜いた挙句「三人の中で一番失ったものが大きいから」と答えを導き出せた時には優しく微笑んでよく考え抜いたと褒め上げる。

こうやってユダヤ人の子供達は「なぜ?」から学んでいくそうです。

最後に

世界人口の1%を割る人数のユダヤ人が世界の富豪の20%を占めている真実。ノーベル賞の20%を占めている真実。実に興味深いと思いませんか?

このほかにも「タルムード」のお話しはありますので、今後も紹介していきたいと考えてます。

それでは!

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